〈数学と英語は一夜漬けができない教科〉 

 

数学：➀小学５年生で習う分数の掛け算割り算

            を正しく理解できなかった子供は、

　　　中学でも更には高校に入ってからも数学

　で苦戦しています。計算が正確にできることが数学の基礎です。

　分数で躓く（つまずく）と、ずっと躓きます。

②数学で「この１０問をAという解き方で解きなさい。」と出題された

   場合には、数学が得意な人も、苦手な人も、あまり差はありません。

　しかし単に「この１０問を解きなさい。」と出題されたときに、

　数学の得意な人と苦手な人で差が付くのです。

　数学の問題で、A.B.C.Dという４種類の解き方がある場合、この問題

　はA、次の問題はB、その次はC、最後はDというように問題ごとに

　解法のパターンを引っ張ってこないといけないが、それには日頃から

　基本問題を数多くこなすことが必要です。

　もし数学で「この１０問をAという解き方で解きなさい。」と出題さ

　れるなら、一夜漬けも有効ですが、こんな設問はめったにありませ

　ん。

 

　英語：➀小さな子供が言葉を覚え始めるときを考えてみよう。子供が

　「赤い花」しか言わなければ親は心配になります。　しかし「青い

　空」「白い雲」「黄色いバナナ」と言えば、子供が徐々に言葉を覚え

　ていることがわかり、親は安心します。

　言葉は自由に置き換えること（応用）ができて、初めて役に立つので

　す。「赤い花」だけ覚えていれば、テストで点が取れる科目ではない

　ので、一夜漬けはできません。

②英作文では「骨組みを考えよ」と指導しています。

　（例文）あそこでテニスをしている少年たちは私のクラスメートで

　す。この文の骨組みは「（その）少年たちは私のクラスメートです」

　となります。

　　THe      boys     are     my       classmates.      これに「あそこで」と

　「テニスをしている」を付け足す。

　　あそこで　over there         テニスをしている　playing tennis　　　

　　The boys playing tennis over there are my classmates.        先ず

　骨組みとなる文を元にして、英訳も和訳もできることが英語の基本で

　す。その後、長い文章も出てきますが、あくまでも基本は骨組みの文

　が正しく読み書きできることです。

 

結論：数学も英語も基礎から順に積み上げていく科目であり、ある関門

　で躓くと、ずっと躓くという性格上、基本的に一夜漬けは無理です。

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　上羽講師　より